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山本住建では蓄積されたノウハウに基づき、特殊な作業も承っています。 ここでは、今まで請け負った仕事の中でも、非常に特殊な事例をご紹介します。
関東三大山車祭りにも数えられている「佐原の大祭」の主役は、絢爛豪華に飾り付けられた山車です。 田宿区の山車は、嘉永4年(1851年)に造られました。漆塗りでの立派な山車です。 佐原には全部で25台の山車がありますが、漆塗りの山車はこの田宿区のものと、寺宿区の山車の2台だけです。その他の山車は木地のままです。 しかし150年を優に越える長い年月を経て、山車に痛みが目立つようになり、このたび大規模な修復を行う運びとなり、その施工を山本住建で請け負うこととなりました。 300年の歴史ある祭りの主役を、当時の姿に戻す難易度の高い作業でしたが、当社の技術力で無事に完成することができました。 修復された、田宿区の山車。 嘉永4年(1851年)に造られた田宿区の山車には、当時の最先端であった様々な技法が組み込まれていました。今回150年ぶりに修復するに当たり、可能な限り当時の姿に近づけ、そしてより豪華に見えるように心掛けました。 田宿区の山車本体は漆塗りされています。下地が透けて見える「透漆(すきうるし)」と、鮮やかな朱色に染め上がる「朱漆(しゅうるし)」とを部材により使い分けました。 さらに、山車の随所に金箔を施しました。漆塗りと相まって一層豪華な姿によみがえりました。 その他にも、伝統工芸に用いられる装飾技法のひとつである螺鈿細工(らでんざいく)を施すことにより美しさを増し、豪華な装飾が施された錺金具(かざりかなぐ)を付けることにより、山車の補強と美観を担うこととなりました。 また折上げ格天井には漆蒔絵(うるしまきえ)が描かれています。 以外と知られていないことですが、漆は「黒漆」や「朱漆」以外にもかなり自由な色合いを出すことが出来ます。 田宿区の山車の漆蒔絵には「青」「緑」「黄」などの鮮やかな色の漆も使われています。
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