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山車

山本住建では蓄積されたノウハウに基づき、特殊な作業も承っています。

ここでは、今まで請け負った仕事の中でも、非常に特殊な事例をご紹介します。

佐原の大祭 仁井宿区の山車建造

佐原の大祭は関東三大山車祭りにも数えられている、壮大な祭りです。
祭りの主役は絢爛豪華に飾り付けられた山車です。

佐原の大祭は年に2回執り行われます。7月の夏祭りと、10月の秋祭りです。
夏祭りには10台の山車が、秋祭りには14台の山車が曳き廻されます。




町中を練り歩く先代の山車。完成から140年以上経過しているために痛みが目立つ。



佐原市仁井宿区の山車は嘉永5年(1852年)に造られたものです。しかし長い年月を経て、山車に痛みが目立つようになったこともあり、このたび新造する運びとなりました。
その設計・施工を山本住建で請け負うこととなりました。
300年の歴史ある祭りの主役を造る難易度の高い作業でしたが、当社の技術力で無事に完成することができました。




山車正面図



山車側面図



新造された山車正面。



新造された山車側面。

佐原の山車の素材には、材質が堅くて木目の美しい欅(けやき)が使われています。
当然、新造する仁井宿区の山車も総欅で造られますが、特徴として耐用性が優れていると言われる佐原周辺の気候で風土の中で生育した、いわゆる地木が使用されています。

欅材は充分に乾燥をしていないと形質に狂いが生じるので、挽き割りをしてから6年以上経過しているものを、さらに2割方の余裕を持って製材して使用しています。




手前 先代の山車   奥 新造した山車


新しい山車は基本的に先代の山車の彫刻を使用するために当然寸法企画に制約があり、自然と先代山車の形状を踏襲することになります。

しかしながら、先代山車が造られた江戸後期と現代とでは、曳き手の体格や員数などに大きな差異があります。

このために山車全体のバランスを配慮しつつ一回り大きく改良を加えるとともに、揺れ防止も考慮した頑丈な構造としました。
特に曳き手の肩が入る下高欄部分を高く造作しています。


大天井の飾り物は「鷹」です。
この巨大な「鷹」は全長7メートル余りで、主な素材に稲藁を500把・荒縄を20巻を使っています。
この「鷹」が初めて作られたのは200年前以上の宝歴年間と伝えられています。

彫刻は山車の重圧感を表すためには欠かせません。
今回の新造にあわせて、彫刻のうち老朽損傷がひどく、かつ新しい山車と形状寸法の合わない蕨手や胴羽目、持送りなどを新調しました。

彫刻のモチーフは先代山車のものと同じく、蕨手は「仲睦まじい子引き龍」、胴羽目は「水郷の四季花鳥」、持送りは「波と戯れる亀や水鳥」としました。
また新たに格天井にも雲形の彫刻を配し、四方には方位を守護する四神の彫刻が嵌め込まれました。




蕨手 左側 父子龍



蕨手 右側 母子龍



東の守護神 青龍(せいりゅう)



西の守護神 白虎(びゃっこ)



南の守護神 朱雀(すざく)



北の守護神 玄武(げんぶ)



「仁愛」と大書された額。彫り物も新調された。



「に」は江戸時代からの仁井宿の印



立派に建造された、仁井区の山車。


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