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山本住建では蓄積されたノウハウに基づき、特殊な作業も承っています。

ここでは、今まで請け負った仕事の中でも、非常に特殊な事例をご紹介します。

佐原の大祭 寺宿区のハンマと心棒の製作

佐原の大祭は関東三大山車祭りにも数えられている、壮大な祭りです。
平成16年2月には、国の重要無形民俗文化財の指定も受けました。
祭りの主役は、絢爛豪華に飾り付けられた山車です。
その山車の車輪のことを佐原では「ハンマ」と、「ハンマ」を支える軸のことを「心棒」と呼んでいます。

ハンマと心棒はすり減るために、十数年に一度作り替える必要があります。
この製作を山本住建で請け負いました。
非常に特殊な作業でしたが、当社の高い技術力で無事に納品することができました。




ハンマの材料は欅です。充分に乾燥させた無垢の
欅材を組み合わせて作ります。
長く飛び出ている棒は「こみ栓」です。
「ピン」のような役割を果たし、組み合わせた
欅材をしっかりと緊結します。



こちらは心棒です。
材質は無垢の赤樫です。
赤樫はとても強くて堅い木材です。
4トンを越える山車を支えるために、このように
太い材料を使います。



組上がったハンマの表面を磨いています。
磨き上がると欅の美しい木目が現れます。



塗装中のハンマです。
木目の美しさを損ねないように、慎重に作業を
進めます。



無事に完成したハンマです。木目がきれいです。
直径は三尺一寸五分、およそ95.45cmです。
重さは大人4人で、やっと持ち上がる程の重さです。




平成18年5月5日には、ハンマと心棒のお披露目の曳き廻しが行われました。
なお、山車曳き廻しの写真は 水郷山車まつり探訪 様よりお借りしました。




新品のハンマと心棒がまぶしいです。
心棒の先端には、ステンレスと鉄材で作ったカバーを掛けてあります。
刻まれている文字はもちろん「て」です。





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